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SNSマーケティング 【Instagramマーケティング】とは?
今や企業や個人店舗関わらず、
あらゆる人が取り入れているSNSマーケティング。
近年では特に化粧品や飲食店中心に【Instagram】を使った、
Instagramマーケティングが注目を集めています。
Instagramが持つ特徴・得意を生かしたマーケティングで、
大きな利益やバズってる企業・個人店舗が数多存在しています。
今回は、Instagramを使ったマーケティングを考えている方や、
すでに取り組んでいるが思ったような効果が得られず、
運用の方向性を見直したり考えている方、
そんな方々に向けた『Instagramマーケティング』する上で
重要なポイントについて紹介していきます。
ぜひ、最後までお読みいただき、
今後のInstagramマーケティングに活かしていってください。
1:Instagramマーケティングとは?
Instagramマーケティングとは、
SNS媒体である【Instagram】を使い、
企業がターゲットにする見込み客にアプローチする手法です。
具体的な仕掛けとしては、
・見込み客の囲い込み(集客)
・企業のブランド戦略(ブランディング)
・商品・サービスの販売
になります。
市場に対し企業側の仕掛けを考える上で、
使用するSNS媒体の特徴を知っておかないと、
思ったような結果は得られません。
まずはInstagramというSNSの特徴を、
しっかりと押さえておきましょう。
(1)Instagramの主な特徴
InstagramはFacebookを展開するメタ社が運営するSNSです。
ですが、特徴が大きく異なります。
Facebookの場合、
・テキストのみの投稿
・テキストと写真がセットの投稿
と主に文章が主体であるのに対し、
Instagramは視覚的訴求に優れ
・写真
・動画
などの投稿に相性がいいSNSです。
また、文章主体のSNSでは【X】も有名ですが、
それとも特徴は大きく異なっています。
また、Instagramを主に利用するユーザー層を見ると、
男性が約43%、女性が約57%で女性の方が利用率が高く、
ともに10代~30代がアクティブユーザーの中心となっています。
このことから、
『Instagramにおける基本的マーケティング戦略は、
10代~30代の年齢層がメインかつ好相性』
という特徴が出てきます。
(最近では40〜50代の利用も増加傾向にある)
また、Instagramに登録している企業アカウントは、
フリーランス等でビジネス利用している個人アカウントも含めると、
日本国内で2万5000以上あると言われています。
(参考:株式会社SAKIYOMI インスタグラムのユーザー数を紹介|2022年最新情報)
今や非常に多くの企業がInstagramに注目し、
Instagramマーケティングを行っています。
アカウントを展開している業種などを見ると、
Instagramが写真や動画の投稿と相性が良いことから、
アパレル関連やコスメ関連、食品やECサイトなどが多いと言われています。
2017年に「インスタ映え」が流行語大賞となったのを象徴するように、
日本国内でもInstagramのユーザー数・投稿数が一気に増加しました。
2023年に開催された
「Meta Marketing Summit Japan 2023(Online)」では、
アクティブアカウント数が3,600万を超えたと発表されています。
この増加は現在でも継続的に広がっています。
このInstagramの利用者増加の動きを受けて、
各企業は新商品・サービス、店舗や施設の宣伝など、
「インスタ映え」を意識した訴求・ 集客活動が活発化しています。
(参考:Meta Marketing Summit Japan 2023)
Instagram内での投稿をする場合、
個人も企業も「#」をよく使う傾向があります。
このハッシュタグ機能は他のSNSにもありますが、
Instagramの場合、
・自分の投稿を多くの人に見てもらう
・好きな投稿を見つけたりする
そのために欠かせない役割を果たし、
そしてその効果も大きいため、
Instagramマーケティングでは重要な機能です。
また、2016年8月にリリースされた
『Instagramのストーリーズ機能』によって、
Instagramの存在感がさらに注目されたと言われています。
ストーリーズ機能は、
『写真や動画をスライドショーのような形式で投稿』
することができ、24時間で自動的に削除されます。
この利便性から、
写真・動画投稿がさらに誰でも手軽にできるようになりました。
また、すぐに消えてしまうというのを逆手に取って、
希少性を生み、企業サイトへの誘導や、
そのアカウントの動向を注目させる効果も出てきました。
(2)Instagramマーケティングの活用方法
どのSNSにも共通しますが、
Instagramもフォロワー数増加が、
マーケティングツールとしてより有用になります。
Instagramでユーザーからフォローされるまでの流れは、
1:投稿に「いいね!」を集める
2:投稿からプロフィールをチェック
3:フォローしてもらう
この流れが一般的です。
Instagramマーケティングをやる上で、
・投稿を見つけてもらう
・投稿に興味を持ってもらう
これらユーザーの行動をいかに引き出せるかがポイントです。
Instagramの場合、
人間の感情『好き!』『いいな!』が非常に密接に関わってきます。
そのためには、
見てくれる人に自社の世界観やコンセプトを
動画や写真を効果的に使って伝え、
そしてそれを好きになってもらう
ことを意識してみてください。
これらのユーザー目線の投稿
を意識していないと、投稿の評価が悪くなり、
運用に行き詰まる・失敗する原因となります。
2:Instagramマーケティングで期待できる効果
(1)商品・サービスに対して
『買いたい!』『欲しい!』というユーザーの感情を喚起しやすい
Instagramの場合、
写真・動画を使うことで商品・サービスを
視覚的にわかりやすく訴求できます。
ユーザーを惹きつける魅力的な投稿を続けることで、
さらに多くのユーザーを惹きつけて、
商品・サービス内容に興味や関心を喚起できます。
たった一枚の投稿写真・動画によって
投稿を見た人は実際にその商品・サービスを、
利用している場面を想像します。
そしてその人に
「欲しい!」
「行ってみたい!」
「食べてみたい!」
といった欲求を喚起させ、『買う』という具体的な行動を促します。
Instagramのユーザーには
「思い出を共有したい」
「自分の幸せを認めて欲しい」
「感動をシェアしたい」
といういわゆる”承認欲求”が何処かにあります。
その心理を理解して、
ユーザーの
『商品・サービスの写真・動画をシェアしたい!』
そう思ってもらえるような「インスタ映え」を意識し、
ユーザーの行動を促してあげてください。
(2)購入までの動線作りが容易にできる
2018年6月、
日本にもInstagramの「ショッピング機能」が
導入されました。
この機能は、投稿・ストーリーズの商品写真に
その商品情報をタグ付けすることで、広告費用をかけずに、
自社のECサイト商品ページに直接ユーザーを誘導する機能です。
それまでのInstagramでは、
あくまでも商品・サービスを投稿するだけで、
例え欲しいと思った商品があっても、
自分でネット検索し、
購入できるサイトを見つけて、
さらにそこから購入という手間も時間もかかりました。
ですが、このショッピング機能が導入されてからは、
Instagramの商品写真から直接購入ページへ誘導できるようになりました。
さらにすごいのは自社のECサイトへと直接誘導できるので、
ECサイトを持つ事業者にとってはより効率的、かつ収益アップ
に繋がっています。
ちなみに、
このショッピング機能を使うためには、
ビジネスアカウントであること、
そして一定の条件クリアと審査に通ることが必要です。
3:Instagramマーケティングをする上で注意すべきこと
(1)自社商品・サービスが視覚的訴求と相性が良いかどうか
Instagramは視覚的訴求に優れていますが、
逆を言えば写真・動画で伝えづらい商品・サービスの場合、
むしろ魅力が伝わらずかえってマイナスイメージになります。
一般的には
・金融商品
・IT関連
・コンサルティング
・Web媒体
などはあまり相性が良くありません。
また、商品・サービスのターゲットが一般ユーザーでない、
例えばBtoB向けの商品・サービスも相性が悪いと言われています。
そんな相性が良くないからこそ、
投稿内容では
・外出先の様子
・社内のライフスタイル
・地元のプチ観光情報
といった『映える写真』を投稿することで、
自社のブランディング、そしてそこから生まれるユーザーとの
コミュニケーションを積極的に狙っていくことで、
自社独自の視点でマーケティング活動に
使っている企業も多くいます。
『自社商品・サービスとの相性が良くない』からこそ、
逆転の発想で視覚的訴求に優れる特徴を
最大限活かす工夫を考えることが重要です。
(2)他のSNSに比べるとInstagramの拡散力が低い
Instagramの場合、
・Facebookに実装されている「シェア」機能
・Xに実装されている「リポスト」機能
のような拡散機能がないので、
投稿の拡散がそれらと比べると弱い特徴があります。
その特徴があるので、
特にInstagramマーケティングでは、
『こちらの投稿をいかに見てもらえるか』を意識しましょう。
ちなみに、Instagram単体の拡散機能はないですが、
XやFacebookと簡単に「シェア」できる機能があります。
他のSNSにある拡散力を積極的に使っていきましょう。
4:Instagramマーケティングを始めるためにやること
Instagramマーケティングをやるにあたって、
2つの方法があるのでそれぞれ覚えておきましょう。
・Instagram広告
・自社のアカウント運用
です。
一つ目のInstagram広告は費用をかけるやり方です。
もう一方の自社のアカウント運用では難しい詳細なターゲティング、
ユーザーへのリーチ、そしてそれぞれのスピード感が全く違います。
二つ目の自社のアカウント有用は費用をかけないやり方です。
Instagramが持つ特徴や機能をフルに使って、
自力で取り組むマーケティング手法になります。
ちなみにどちらが良い・悪いはありません。
どちらもInstagramマーケティングでは重要な方法です。
「Instagram広告」と「自社のアカウント運用」について詳しく解説します。
Instagram広告
Instagram広告は、
ユーザーに向けて自社の広告を表示させるやり方です。
このやり方の特徴は詳細なターゲティングができ、
魅力的な写真や動画を通じて多くのユーザーに自社の商品・サービス
についての広告を配信することができます。
(1)広告目的
Instagram広告におけるマーケティング目的は主に3つあります。
自社の広告目的を改めて意識してみてください。
・自社のアカウントフォロワー及びいいね!の獲得
・自社サイトやECサイトへの誘導・購入促進
3つの目的は広告でなくても実行可能ですが、
効率化とスピードを意識した場合、広告は有効です。
また、広告の場合、求めるターゲットを設定してリーチし、
一度にたくさんのユーザーを自社サイトへ誘導できます。
(2)広告表示場所
Instagram広告が表示される場所は3つあります。
・フィード
・発見タブ
(3)Instagram広告の種類
Instagram広告、主な6つの広告フォーマットをおさらいしましょう。
②動画広告
③カルーセル広告
④ストーリーズ広告
⑤コレクション広告
⑥スライドショー広告
⑦発見タブ広告
①写真広告
画像一枚とキャプションを表示可能な広告です。
主にInstagramのタイムライン上に表示され、
ユーザーにも違和感なく見てもらえる広告投稿ができ、
広告下にCTAボタン(※)設置可能でユーザーの行動を促すことができます。
(※)CTAボタン=Webサイトにおいてユーザーのクリックを促し、アクション(コンバージョン)へと導くためのボタン
『資料請求はコチラ』みたいなもの
②動画広告
動画一本とキャプションを表示可能な広告です。
写真では伝えきれない商品・サービスの特徴、
施術の様子など効果的訴求が可能です。
③カルーセル広告
MAX10枚の写真・動画とキャプションを表示可能。
それぞれ別のリンクをつけられるため、複数の製品紹介、
一つの製品の詳細な特徴を紹介するなどで効果的です。
④ストーリーズ広告
画像一枚か動画一本を表示可能な広告です。
ストーリーズフィード上に表示されるため、
フルスクリーン画像・動画なのでブランディングに効果的です。
⑤コレクション広告
カタログ形式にして表示が可能な広告です。
メインとなる大きい画像や動画の下にカタログが表示されるので、
製品発見から購入まで、ユーザーが迷わずアクション可能です。
⑥スライドショー広告
動きや音声、テキストを使い、
商品・サービスのストーリーを伝えることが可能です。
動画広告にくらべ短時間で、かつ動きのある広告作成が可能です。
⑦発見タブ広告
発見タブの特定の投稿内へ配信できる広告です。
ユーザーの興味・関心に基づきパーソナライズして表示されるので、
新しい情報を求めているユーザーに効果的にアプローチが可能です。
(4)Facebookとの連携
Instagram広告は、Facebookが提供するFacebook広告で
Instagram上に広告を配信する仕組みです。
Instagramに広告を投稿するには、
FacebookページとInstagramアカウントの連携が必要です。
連携して広告アカウントの作成完了後、広告設定が開始できます。
Facebook広告を利用し、Instagram上に広告を配信すると、
Facebookのユーザーデータを使い広告配信が可能です。
Facebookのユーザーデータは、
生年月日や住所・学歴などが詳細に登録されてるため、
広告を出す際により正確かつ鋭いターゲティングが可能です。
自社のアカウント運用
自社のアカウントの運用は、
Instagramマーケティングの基本となります。
まず、大前提として、
・日々魅力的な投稿を続ける
・エンゲージメント率を高めるため試行錯誤する
この二つは必ず意識して取り組む必要があります。
魅力的な投稿を続けて、
しっかりとエンゲージメント率が取れるようになると
企業のブランディングはもちろんのこと、
認知度・好感度アップも広告以上の効果も期待できます。
(1)ターゲティング
どこの誰にアプローチするか、
ここは非常に重要になってきます。
当然のことながら、
ビジネスではどんな商品・サービスも、
『自分に関係がある』と思ってもらえなければ
どんなアプローチも意味がありません。
アプローチ先をしっかり明確にし、
効果的な施策を実施することが重要です。
(2)投稿のレイアウトを統一する
『SNSマーケティング成功事例6選』で扱ったように、
マーケティングが上手くいってる公式アカウントの共通点は、
「自社の世界観」が明確で分かりやすいことにあります。
ユーザーの興味を惹くアカウントとして
常にフォロワーを増やしていくには、
『どんな世界観を持っているか』自社のコンセプトを
しっかりとユーザーに伝え共感してもらうことが必須です。
そのためには、
投稿内容や写真・動画といったレイアウト
を統一して伝わりやすくしなくては行けません。
また、プロフィール文やプロフィール写真も
しっかりとその会社をイメージできるもので、
投稿内容と統一感がないと効果がないので注意しましょう。
(3)投稿間隔やタイミングは計画的に行う
・複数の担当者間でアカウント管理する場合
・一人でコツコツとアカウント管理する場合
どの場合でも、計画的に運用しなくては意味がありません。
誰がどのタイミングでどんな投稿をするのか、
あらかじめ決めておいて、
運用管理者全体で共有しておくことが大前提です。
「とりあえずこんな感じで投稿しよう」
「空いてる時間見つけてやろう」
といい加減な運用は必ず破綻します。
いつの間にかSNS運用が形骸化し、
何のためにやってるか誰もわからなくなり、
無駄な作業・意味のない業務へと変わってしまいます。
あまりにも放置され、
せっかく作ったアカウントも忘れ去られたもの、
『オワコン化』することが無いよう計画性を徹底しましょう。
(4)KPIを設定して指標管理を徹底する
KPIとは日本語で言うと重要業績評価指標を指します。
目標達成に向けた行動を評価する際の基準となります。
例えば、
【自社商品のファンを増やしたい】
という目的に対するKPIは
・1投稿あたりの「いいね』の数
・自社アカウントのフォロワー数
といった数値を設定し日々計測していきます。
Instagramを運用するにあたっては、
主に以下4つのKPIを用いることが多いです。
ですがこのKPIが絶対ではありません。
あくまでも、
自社アカウントを運用する目的を明確に、
そしてそれに沿ったKPIを設定することを意識しましょう。
に対する「ファン」数とも言われています。
「いいね」や投稿に対するコメントなどの
閲覧者の反応(ポジティブアクション)の数を表します。
・「いいね」の数
投稿した写真や動画につけられた「いいね」の数は、
みてくれた人にどれだけポジティブに受け取ってもらえたか、
それを可視化して評価する重要な数値です。
・「コメント」の数
投稿内容に対するコメント数は、
どれだけその投稿(商品・サービス内容含)に対して
関心を持って見られてるかを示します。
・「保存」された数
保存されたということは、
「あとでじっくり見たい」
「忘れないようにしておきたい」
特に、購入の前比較検討などする際に出るアクションです。
関連したハッシュタグがつけられた投稿を指します。
一般的に「# 投稿数」=「口コミ数」として考えられています。
いわゆる「ユニークユーザー(UU)」数です。
同じ一人が投稿を5回見た場合、
リーチ数は「1」、インプレッション(※)は「5」でカウントします。
(※インプレション=投稿にたどりついた「アクセス」数を指す)
一般的により多くのユーザーに投稿を見てもらいたい場合、
インプレッション数ではなくリーチ数をKPIに設定することが多いです。
5:まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はSNSマーケティングの中でも非常に有名な
「Instagramマーケティング」にテーマを絞ってお送りしました。
Instagramは視覚的訴求に優れています。
その長所を最大限活かして運用するために、
Instagram概要・特徴を理解しておかなくてはいけません。
「映える」という流行語が生まれたように、
InstagramマーケティングはSNSマーケティングの主流です。
多くの企業や個人が利用しているコンテンツだからこそ、
創意工夫してKPIで厳密に管理して初めて効果を発揮します。
そしてポイントを押さえ
工夫を施し計画的な運用をしているからこそ、
マーケティング戦略が成功しているアカウントはたくさんあります。
今回の記事をぜひ参考に、
【運用目的を明確】に
【その目的に沿った戦略】を
【KPIで管理】して
実行していきましょう!
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