ハーヴェイ・ニコルズ(Harvey Nichols)とは、イギリスに本店を置く百貨店です。ロンドンの老舗デパートで、ファッションや美容、食料品やワインなどを取り扱っています。
そんなハーヴェイ・ニコルズですが、クリスマスに「Sorry, I Spent It On Myself」という、とてもユニークなキャンペーンを実施しました。
このキャンペーンは、世界最大級の広告賞「カンヌ」で2冠を受賞した実績を持ちます。
そこで、ハーヴェイ・ニコルズが実施した「Sorry, I Spent It On Myself」の概要や成功したポイント、他の海外のマーケティング事例をご紹介していきます。
ハーヴェイ・ニコルズが手がけたクリスマスキャンペーン「Sorry, I Spent It On Myself.」を探っていきましょう。
目次
世界最大級の広告賞「カンヌ」を受賞したキャンペーンとは?
世界最大級の広告賞「カンヌ」で2冠を受賞した、ハーヴェイ・ニコルズの「Sorry, I Spent It On Myself」はどのようなクリスマスキャンペーンなのでしょうか。
イギリスの百貨店がクリスマスに仕掛けたマーケティング戦略を具体的に紐解いていきましょう。
コンセプトは「自分のためにお金を使いたい!」
ハーヴェイ・ニコルズが行った「Sorry, I Spent It On Myself.」というクリスマスキャンペーンは、驚きの発想から始まりました。
それは「プレゼントは安く済ませ、自分のためにお金を使う」というものです。一般的な発想とはかけ離れていますね。
日本のクリスマスは恋人と過ごす日というイメージが強いかもしれませんが、欧米などの海外では家族と過ごすことが多いです。
家族が集まるということは、それだけプレゼントの数が増えて、出費がかさんでしますということです。親戚にもプレゼントを配ることを考えると、どのくらいのプレゼントが必要になるのでしょうか。
そして、ハーヴェイ・ニコルズが展開する百貨店やオンラインストアで販売している商品は、どれも数百円〜数千円のリーズナブルなものばかりでした。
さらに、この商品は綺麗なパッケージのため、クリスマス用に包装まですれば立派なプレゼントに見えます。
そこで「プレゼントは安く済ませ、自分のためにお金を使いたい」と思うユーザーの感情に訴えかけたのです。
「家族へのプレゼントはリーズナブルに済ませ、自分のために高価なプレゼントを買おう!」ということことです。
その結果、このユーモアなクリスマスキャンペーンはメディアにも注目され、2万点もの商品が3日で売り切れるほど大反響でした。
笑いあり!リアクションが面白いCMを公開
「Sorry, I Spent It On Myself.」というクリスマスキャンペーンと合わせて、キャンペーン用のCM動画が公開されました。
このCM動画では、プレゼントを受け取った家族や恋人が「えっ…」と感じてしまう「純正金のタワシ」や「天然木を使用したつま楊枝セット」を開ける様子が映されています。
このプレゼントに驚いた家族や恋人はびっくりした表情で、視聴者の笑いを誘うCM動画になっています。
「Sorry, I Spent It On Myself.」で爆発的な売上を記録した理由に迫る
ハーヴェイ・ニコルズの「Sorry, I Spent It On Myself.」クリスマスキャンペーンが爆発的な売上を記録したのには理由があります。
これには、視聴者を引き込む面白いマーケティング戦略が効果的だったのでしょう。ここからは、このクリスマスキャンペーンが成功したポイントを詳しく解説していきます。
「自分のためにお金を使いたい」という心の声をコンセプトにした
通常は考えられない「自分のために使いたい」というコンセプトで打ち出したことが成功ポイントになるでしょう。
さらに、ハーヴェイ・ニコルズが展開している商品は比較的リーズナブルであったこともあり、「本当はプレゼントを安く済ませたい」という願望にも共感を得られました。
このようにどのようなコンセプトで打ち出すのかで、マーケティング戦略の成功が大きく左右します。
コンセプトによっては、別の方向性やプロモーション手段も考えられます。
だからこそ、マーケティング戦略はコンセプトの決定が重要なのでしょう。
クリスマスにしかできないキャンペーン
今回は「クリスマスは家族で過ごしてプレゼントを渡す」というユーザー行動からヒントを得られたキャンペーンでしょう。
そのため、クリスマスにしかできないキャンペーンであったことが分かります。
このキャンペーンを通常の月に行ったとしても、ここまで爆発的な売上を上げることがなかったでしょう。
キャンペーンを実行するタイミングは重要で、いつまでに何をしなければならないのかという準備を含めた、マーケティングを考えていきたいですね。
視聴者を笑顔にするCM動画
最後に、ユーモアな発想で視聴者を笑顔にしたCM動画も成功ポイントの一つです。
このCM動画を公開したことで、多くのメディアに取り上げられ、世界最大級の広告賞「カンヌ」で2冠を受賞する要因になったのでしょう。
ただキャンペーンの告知をするだけではなく、視聴者を笑顔にし「プレゼントを買って家族や恋人に笑ってほしい」と感じた消費者の感情を動かしました。
海外の面白いマーケティング事例「Google」
ここまで、ハーヴェイ・ニコルズの「Sorry, I Spent It On Myself」というクリスマスキャンペーンを紹介しました。
実は海外には他にも面白いマーケティング事例があります。そこで、海外の面白いマーケティング事例をご紹介します。
Google「エイプリルフールのGoogle Nose」
Google(グーグル)とは、知らない人はいないくらいの有名企業で、インターネットのロボット型検索エンジンを提供するオンラインサービスを運営する会社です。
そんなGoogleですが、エイプリルフールに「Google Nose BETA」という特設サイトを公開しました。
この「Google Nose BETA」は、匂いで検索ができるという設定です。
設定ということで、実はこの「Google Nose BETA」という特設サイトは、エイプリルフールの冗談です。
実際には存在しない検索機能でしたが、本物のプロモーションビデオや説明ページが公開されたため、多くのユーザーがこれを信じる結果となりました。
このマーケティング戦略は、ユーザーを楽しませるだけではなく、多くのメディアにも取り上げられ、成功を収めました。
海外のマーケティング事例から学ぶ
海外のマーケティング事例を知ることで、マーケティング知識や新しいアイデアを生むきっかけになります。
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