目次
SNSマーケティングをやるべき理由と注意点【初心者向け】
ビジネスを始めたい・伸ばしたいから
SNSを活用したマーケティングに興味あるが、
・効率的な活用方法がわからない
・ニュースになるような炎上が起きないか不安
SNSが当たり前のツールとなった今、
こうしたお悩みを抱えている方が非常に多くなっています。
今回は、
・SNSマーケティングで期待できる効果
・運用する上で意識すべき注意点
・日本国内で利用者が多い主要SNSの特徴
それぞれをくわしく紹介します。
今回の記事を参考に、
ぜひSNSをうまく活用し、
マーケティング成果を自身のビジネスで実感してみてください。
1:そもそもSNSマーケティングとは?
SNSマーケティングとは、
・LINE
・X(旧Twitter)
・TikTok
・Instagram
などのSNS(Social Networking Service)媒体を使った
マーケティング手法のことです。
企業のブランド・イメージアップや、
商品・サービスの認知度や好感度を上げるなど
その目的に応じて利用されています。
今では『InstagramShop』で代表されるように、
直接販売に結びつく機能の利用も可能で、
従来よりもずっと効率的なマーケティング手法です。
以前は『SNSは所詮ブランディングのツール』
としか思われてなかったですが、
今やSNSはユーザーの購買力を生み出す手段となっています。
各SNS上では、
・人
・企業
・個人店舗
などのアカウントがユーザー・消費者とつながり、
それぞれが情報発信・共有、拡散し合えるようになっています。
企業側がSNSで市場のニーズやトレンドをリサーチしたり、
市場側(消費者やユーザー)が企業の商品・サービスに対して
『口コミ』や『コメント』『リプライ』という手段を使い、
フィードバックしたり、
企業や店舗、そしてユーザー・消費者が
リアルタイムで直接関わる場をSNS上で実現しています。
では、従来の広告やマーケティングとどう違うのか、
そこも比較してチェックしてみましょう。
☑️検索サイトからの『自然検索』と『SNS検索』の違い
自然検索(※1)でユーザーや消費者が
自社商品やサービスの情報に触れるのとどこが違うのか?
まず、自然検索の場合、
実際に検索した人だけが商品・サービスを買ったり、
店舗へと来店したりなど
検索からの流入数がほぼ一定になる傾向が高いですが、
SNSでは先に述べた『拡散』によって
実際に検索した人以外にも広まっていく効果が期待できます。
検索エンジン(GoogleやYahooなど)の場合、
過去に投稿した記事にアクセスが集まります。
その一方、
SNSの場合は鮮度の高い記事(新しい投稿)
にアクセスが集まります。
検索エンジンとSNSの特性を考えた時、
『検索エンジンからのアクセス数は、検索順位に比例する』
=検索順位が低いほどアクセス数は伸びない
『SNSからのアクセス数は、ユーザーからの反応によっては、
大幅に増える可能性がある』
=検索順位に関係なくアクセス数が伸びる可能性がある
両者の違いの中には、
『どのようなコンテンツが見られるのか』
という点でも違います。
検索エンジンの場合、
『ユーザーに必要な情報が網羅されていて、
かつ分かりやすくまとめられているコンテンツ』
が多く見られる傾向にあります。
一方のSNSの場合、
『ユーザーにとって”面白い!””共感できる〜!”
と思えるコンテンツ』
が多く見られ、そして拡散されていく傾向にあります。
(※1)
自然検索→Googleなどの検索エンジンで、
検索結果一覧ページに表示されるURLリストのうち、
広告枠を除いた部分のこと
☑️『WEB広告』と『SNS広告』の違い
Web広告の場合、
コンバージョン(※2)の獲得や、
認知度アップが主な目的になります。
なので、
悩みを抱えるユーザーに対し、
それを解決する方法を提示するようなものが多いです。
その一方SNSの場合、
ユーザーと直接繋がって伝えるので、
商品やサービスなどを好きになる、ファン化などが見込めます。
SNSではユーザーが
『面白い』『共感できる』コンテンツを発信することで、
展開する商品やサービスを好きになってもらえます。
この結果、
商品・サービスのファン化が可能となり、
お客さんのリピートへと繋がるきっかけとなっていきます。
(※2)
コンバージョン→Webサイトを運営する上で、
ゴールとなる「最終的な成果」を指す。
例えば自社製品の購入など
2:SNSマーケティングをやるべき理由
SNSマーケティングやるべき理由のひとつに、
SNSを使うことが人々にとって日常となっていることです。
また、SNSを起点として消費へと発展する割合が、
検索と並んできた(=消費者行動の変化)というのも重要です。
☑️SNS利用者数の増加
NTTドコモモバイル社会研究所、
「2024年一般向けモバイル動向調査」によると、
日本のスマートフォンの普及率は97%程度となっています。
参考:「2024年一般向けモバイル動向調査」
これに伴いSNS利用者数も増えており、
ICT総研による2020年度調査では
SNS参加率は約80%にまで上昇しています。
参考:「2020年度 SNS利用動向に関する調査」
消費者がSNSアプリを導入し、
そしてそれを継続して使い続けているという点で、
SNSマーケティングは非常に効率的と言われています。
☑️SNSからの流入者増加
これまでは、
ユーザーが必要な情報を集める際には、
GoogleやYahooなどの検索エンジンを使う場合が多かったです。
ですが、SNS経由で情報を集める人も増加の一方です。
知り合いやインフルエンサーが投稿するXを見て、
ランチに行きたいお店を見つける、
Instagramの写真を参考に、
化粧品や衣類を購入するなど、
SNSで得られる情報から購買・利用に至るケースが多いです。
特にBtoC向けの商品やサービスの場合、
検索エンジンよりもSNS経由の利用者流入が多い
というケースはもはや珍しくありません。
3:SNSマーケティングで期待できる効果
SNSマーケティングで、
商品購入・サービス利用までを考えた場合、
・情報収集
・購入やリピート
・シェア(拡散)
とあらゆる場面でそのマーケティング効果を発揮します。
特にSNSのマーケティングは、
・認知度アップ
・自社商品・サービスのブランディング
・お客さんのファン化
において、非常に強い力を持っていると言われています。
☑️認知度アップ
ユーザーの情報源として、
GoogleやYahooような検索エンジンを
使う割合が高い傾向にありました。
ですが今や、
SNSを活用するユーザー数が増えています。
そしてそのユーザーが共感したコンテンツは、
さらに不特定多数へと拡散される傾向にあります。
SNSを通じて、
企業は既存のユーザーの拡散力を借りて
新しいユーザーと接点を持ち認知度アップに繋がっていきます。
☑️自社商品・サービスのブランディング
SNSマーケティングでは、
知名度アップだけでは終わりません。
その商品・サービスを出してるのはどんな会社なのか、
他にはどんなものがあるのかなどを発信することで、
ユーザーにより詳しく認知してもらうことができます。
一昔前まではブランディングのためには、
テレビCMや巨大広告スクリーンを使うなど、
たくさんの費用や労力をかけて、
その企業のブランドを継続して伝え続けていました。
ですが今やSNSを使えば、
従来からのユーザー、そして新規のユーザーに対して、
その企業のブランドを継続して発信できるため、
より費用対効果が高い、
リスクを減らしたブランディングが可能となっています。
☑️お客さんのファン化
ユーザーに企業そのものや、商品・サービスを知ってもらい、
その後のブランディング、そして信頼がアップすると、
お客さんのファン化も可能です。
ファン化とは、
消費者が一度きりの利用で終わらず、
繰り返し自社商品購入・サービス利用をしてもらうことです。
ユーザーと企業の距離が近いSNSの場合、
対話などを通して企業への信頼や安心感を高めやすく、
お客さんのファン化が狙えます。
4:SNSマーケティングで気をつけるべきポイント4つ
SNSマーケティングの有用性など
お伝えしましたが、有用だからこそ注意点もあります。
注意ポイントをチェックして運用していきましょう。
☑️炎上を未然に防ぐリスク管理
SNSは非常に拡散性が高いために、
誤解を招くような発言や誤った操作など、
ほんの少しのきっかけが大きなトラブルを招く場合もあります。
例えば
・従業員同士の私的なやり取りを載せる
・SNS運用担当者の誤送信 等
SNSは投稿するとリアルタイムで反映されるため、
取り消したりする前に瞬く間に情報が拡散されていきます。
企業規模が大きければ尚更拡散するスピードも早いです。
ネガティブな情報や誤解を招く表現など、
あっという間に多くのユーザーの目にさらされて、
炎上につながるという可能性もあります。
そのリスクを企業全体が共通認識し、
SNSを運用する際のチェック体制、
社内教育の徹底など『炎上を未然に防ぐ』対策を講じましょう。
☑️共感や魅力などがなければ発信しても無意味
SNSマーケティングは考えもなしにアカウント作成、
そして目的もなしに情報発信、
それでは拡散もされず、認知もされません。
当然ながら、
SNSとは日々あらゆる情報が溢れて行き交う世界です。
そんな情報が飛び交う中で自分の情報をユーザーに伝える場合、
必要なのは『目に止めてもらう工夫』です。
『共感できる』『人に教えたくなる・シェアしたくなる』
コンテンツとなるからこそ拡散していきます。
どんな場合も『ユーザー目線で』『魅力を感じる内容』
これらを意識して発信していきましょう。
そして、ウケが良いからといって全く同じ内容を
ただ発信することをしていてはユーザーも飽きてしまいます。
初めは新鮮な情報だったとしても、
いずれそれすら古くなります。
飽きを来させないためにも定期的に発信、
ネタを探して常に高い質を意識してコンテンツを作る、
この意識がなければすぐに埋もれてしまうので意識しましょう。
☑️SEO対策が活きるとは限らない
GoogleやYahooなどの検索エンジンの場合、
SEO対策を講じて検索順位で上位を獲得できると、
一定の流入増加が見込めて効果が期待できます。
その一方でSNSマーケティングの場合、
過去に発信したコンテンツを遡ってそこから流入してくる、
そういったケースは多くありません。
なぜなら、常にSNS上では新しい情報が発信され、
過去の情報はどんどん下になっていくからです。
SEO対策の心得があるからと油断していると、
あっという間に流入が止んでしまうなんてこともあるので、
よくよく意識していきましょう。
5:主要SNS媒体の特徴おさらい
SNS媒体名 | 主なユーザー層 | 知っておきたい特徴 |
①:X | 10〜30代中心だが、 40代以上も多く幅広い 国内利用者数は6,650万人以上(2024年時点) |
・主に140字程度の短文でコミュニケーションが取れる ・匿名性に優れ仕事やプライベートなどシーンに応じて使い分けが可能 ・拡散性が特に優れたSNSと言われている |
②:Instagram | 10〜20代の若い層が中心 利用者割合見ると女性の方が男性より高い傾向 国内利用者数は6,600万人以上(2024年時点) |
・画像や動画投稿がメイン ・24時間で投稿が非公開になる「ストーリーズ機能」「ライブ配信機能」「ショッピング機能」搭載 ・視覚的訴求に優れると言われている |
③:Facebook | ビジネスユースの30代が中心 よりフォーマルなシーンで使われやすくビジネスで利用する割合が高い 国内利用者数は2,600万人以上(2024年時点) |
・実名登録制が特徴的 ・実名なのでリアルな繋がりが重視されてビジネスで使われることが多い ・2018年のアップデートで友達や家族など関係の深い人の投稿が優先されるようになり、企業のページが表示されにくくなっている。 |
④:TikTok | 10〜20代利用が多く特に10代に利用者が中心 注目を集めており企業の参入も目立ってきている 国内利用者数は2,800万人以上(2024年時点) |
・動画投稿に特化してるSNS ・動画編集などもアプリ内でできるためスマホ一台あれば誰でも投稿可能 ・文章よりも伝えられる情報量が多くバズる商品や企業、インフルエンサーも多い |
⑤:LINE | 国内最大の利用者数 年齢層も幅広くほぼ全世代に利用者が広がっている 国内利用者数は9,700万人以上(2024年時点) |
・1対1のコミュニケーションツールとして優れている ・双方向でコミュニケーションが図れるのでユーザーの囲い込みやファン化に優れると言われている ・ユーザーが住むエリア・性別・年齢・興味関心などのデータでターゲットを指定して配信が可能 |
6:まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はSNSマーケティングをやるべき理由
利用することで得られるメリットと注意点、各SNS媒体の特徴
そして、この記事さえ見れば
『SNSマーケティングをやってみよう!』
と思えるよう初心者の方に向けた内容でお伝えしました。
SNSマーケティングは主要かつ重要な手法です。
注意点や気をつけるべきポイントはありますが、
得られるメリットや有用性は計り知れないくらいあります。
『うーん、どうしようかな?』
と迷ってる間にもどんどん売上を伸ばして、
バズって認知度を上げているライバルがたくさんいます。
この記事をきっかけに、
SNSマーケティング始動の一歩を踏み出しましょう!
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